はじめに
長男がハマったおもちゃの一つに、ボッシュ(BOSCH) カーメンテナンス・キット KL8630があります。
ボーネルンドの子供の遊び場(キドキド)で出会った、
電動ドライバーで車を組み立てたり、分解したりするおもちゃです。
長男が3歳の頃、ネジを締めたり、外したり、本当によく遊んでいました。
とても良いおもちゃなのですが、
- 電動ドライバーの接触悪く、握っても動かない事がある
- 回転を反転させるスイッチが効かない事がある(LEDしか付かない)
- 電池が2回も液漏れした
と何点か気になる部分がありました。そこで分解して修理&対策したので、その内容を紹介します。(もしかしたら、個体不良や使い方の問題かもしれませんが・・・)
各不具合の対策
グリップの接触不良対策
左右を締結しているネジを外していき、本体を開けると内部はこのようになっています。
(シールに隠れたネジがありました)
モーターの左側にあるナットの使い方が勉強になりました。
ユーザーが電池交換時に外すネジの場所で、プラスチックでは耐久性がなく破損させる人が出るため、このような設計になっていると思われます。
左上側のスイッチで電池とモーターの接続を反転させて、正転・逆転を切り替えられる仕組みです。グリップの赤い部分を握ったときにバネのスイッチが接点と接触することで動作させています。接触が悪いのは、このスイッチが棒状のため、相手のプレート側とうまく接触していないための様です。
そこで、この接触不良の対策としては、簡単ですが接触箇所の棒を斜めに曲げることで対策しました。図で表すと下のような感じです。(ちょっと強調して描いています。)
効果はてきめんで、これだけで握ったときは必ず回転してくれるようになりました。
反転スイッチの接触不良対策
これは結論から言うと、スイッチ部品が接触しにくいのが原因でした。
赤いプレート経由では意識してスイッチを端までスライドしないと、スイッチが両極オープンの状態になってしまうようです。(そのためLEDは点灯していた)
そこで分解状態で、直接スライドスイッチを何度も切り替えていると部品内部の接触が改善し、プレート越しでもきちんと接触するようになりました。とりあえずこれで様子見としていますが、分解前と比較して接触不良を起こすケースは格段に減りました。
電池の液漏れ対策
液漏れが起きる原因を調べてみると、電池への衝撃やショート、逆接続など様々考えられるようですが、なにせ子供が扱うもの原因ははっきりしません。
ただ、グリップの接触不良対策の改造をしているときに、接点を接触させるときにたびたび火花が飛んでいるのが気になりました。どうやらモーターの回生エネルギーで火花放電を起こしているようでした。子供が扱うので振動で電池接点でもたびたび火花放電を起こしているかも?と推測し、ノイズ対策を入れることにしました。
具体的には、DCモーターの接点間にスパークキラー(直接接続した抵抗とコンデンサ)を入れました。モーターの逆起電力をスパークキラーのスナバ回路で消費する作戦です。
この対策の効果なのか、息子の扱いが丁寧になったのか?真偽のほどはわかりませんが、その後は電池の液漏れが一度も起きていないので対策出来たということにしています。
液漏れについては電池の専門ではないので、詳しい方は理屈に合っているのか教えていただけると幸いです。